『赤ちゃんポスト開設あす5年、「慈恵病院」熊本市』2012/05/09西日本新聞
熊本市の慈恵病院が運営する「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」が10日で開設から5年を迎えた。
病院側は記者会見し、ゆりかごの特徴である子どもを匿名で預けることができることについて「(預ける側は)知られたくないという思いが強い。匿名性は必要だ」と、これまでの主張を繰り返した。
ゆりかごの匿名性をめぐっては、身近な人にも話せない妊娠などに悩む女性を公的な相談や支援につなげていると評価する声がある一方、安易な遺棄を助長しているという意見もある。
市の専門部会が3月にまとめた報告書は、子どもが実の親を知る権利を保障するため
「匿名を貫くことは容認できない」と指摘。そのときも病院側は「匿名だからこそ救われる命がある」と反論していた。
会見で蓮田理事長は、今年に入って預け入れがないことを明らかにした上で
「預けられた子どもの8割以上の身元が判明した」とした報告書の内容が報道されたことで「病院側が預けた人を捕まえようとしていると誤解されているのではないか。
匿名で預けられないという印象を与えかねない」と懸念を示した。
この日は、ゆりかごの設置を許可した幸山政史市長も会見し「一地方自治体で対応できるものではない」として、国の積極的な関与をあらためて求めた。
国は「児童相談所など既存の窓口で対応していきたい」として、一貫してゆりかごへの関与を避けている。
幸山市長は「熊本県外から預ける人の割合が高く、全国的な課題として国も正面から受け止めてほしい」と強調。市の専門部会へのオブザーバー参加などを求めることを明らかにした。
【こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)】
経済的理由などで親が育てられない子どもを匿名で預かる国内唯一の施設として民間の慈恵病院が2007年5月10日に開設。
病院外壁に付いた扉を開け保育器に子どもを預ける仕組み。病院は扉の横にインターホンなどを設置、預ける前に相談するよう呼び掛けている。開設から11年9月
末まで81人が預けられ身元が判明したのは67人。
新生児を想定していたが1歳以上の幼児が6人いた。障害児、外国人の子どもとみられる事例も。熊本県内からは6人だった。
======================
(西郷の感想)
数年前にこの「赤ちゃんポスト」の存在を知った。しかしながら、“存在を知った”だけのことで、爾来、実情についてはほとんど意識することはなかった。
社会のひずみや人間の業、欲望、果ては尊厳、権利、生命の尊さ、宗教など、色んなことを考えさせられるまさに社会問題の縮図のような気がした。
賛成か反対かを選べ!と聞かれたら私は何と答えるのか。賛否、双方の言い分は内容によっては正鵠を射ている。
殺害、育児放棄、虐待を防ぎ、命が救われていることも事実。⇒賛成意見
こどもに虐待の跡がないので命を助けたことにならない。捨て子を助長させる。⇒反対意見
いずれにしても、「貧困」「不倫」「未婚」「世間体」「親の反対」で育児を放棄する。
尋常ならざる行動であるが、母親としてはどうしようもない精神状態に陥ったのであろう。
腹を痛め、産み落としたわが子を“ポスト”に入れる瞬間の気持ちはいかばかりか。
恐らく悩みに悩み、心中も考え、精神疾患にもなったであろう。ちょうどやむなく自殺を選んでしまう人と同じように・・・。
赤ちゃんポストの設置は根本的な解決にはなりにくい。
つまり、命を救うことはあっても、放棄する母親の根絶には寄与しない。
では赤ちゃんポストに反対?否、そうとも言い切れない。救われている命があるのは厳然たる事実なのだ。
重要なのはこの社会問題を知り、少しでも考えることではなかろうか。
ふっと思ったが、カトリック教の一部では中絶を禁じている。それが遠因で慈恵病院が赤ちゃんポストを設置したのであろうか?そう勘繰ってしまうのは私だけではあるまい。
『Babyklappe こうのとりのゆりかご』
病院側は記者会見し、ゆりかごの特徴である子どもを匿名で預けることができることについて「(預ける側は)知られたくないという思いが強い。匿名性は必要だ」と、これまでの主張を繰り返した。
ゆりかごの匿名性をめぐっては、身近な人にも話せない妊娠などに悩む女性を公的な相談や支援につなげていると評価する声がある一方、安易な遺棄を助長しているという意見もある。
市の専門部会が3月にまとめた報告書は、子どもが実の親を知る権利を保障するため
「匿名を貫くことは容認できない」と指摘。そのときも病院側は「匿名だからこそ救われる命がある」と反論していた。
会見で蓮田理事長は、今年に入って預け入れがないことを明らかにした上で
「預けられた子どもの8割以上の身元が判明した」とした報告書の内容が報道されたことで「病院側が預けた人を捕まえようとしていると誤解されているのではないか。
匿名で預けられないという印象を与えかねない」と懸念を示した。
この日は、ゆりかごの設置を許可した幸山政史市長も会見し「一地方自治体で対応できるものではない」として、国の積極的な関与をあらためて求めた。
国は「児童相談所など既存の窓口で対応していきたい」として、一貫してゆりかごへの関与を避けている。
幸山市長は「熊本県外から預ける人の割合が高く、全国的な課題として国も正面から受け止めてほしい」と強調。市の専門部会へのオブザーバー参加などを求めることを明らかにした。
【こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)】
経済的理由などで親が育てられない子どもを匿名で預かる国内唯一の施設として民間の慈恵病院が2007年5月10日に開設。
病院外壁に付いた扉を開け保育器に子どもを預ける仕組み。病院は扉の横にインターホンなどを設置、預ける前に相談するよう呼び掛けている。開設から11年9月
末まで81人が預けられ身元が判明したのは67人。
新生児を想定していたが1歳以上の幼児が6人いた。障害児、外国人の子どもとみられる事例も。熊本県内からは6人だった。
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(西郷の感想)
数年前にこの「赤ちゃんポスト」の存在を知った。しかしながら、“存在を知った”だけのことで、爾来、実情についてはほとんど意識することはなかった。
社会のひずみや人間の業、欲望、果ては尊厳、権利、生命の尊さ、宗教など、色んなことを考えさせられるまさに社会問題の縮図のような気がした。
賛成か反対かを選べ!と聞かれたら私は何と答えるのか。賛否、双方の言い分は内容によっては正鵠を射ている。
殺害、育児放棄、虐待を防ぎ、命が救われていることも事実。⇒賛成意見
こどもに虐待の跡がないので命を助けたことにならない。捨て子を助長させる。⇒反対意見
いずれにしても、「貧困」「不倫」「未婚」「世間体」「親の反対」で育児を放棄する。
尋常ならざる行動であるが、母親としてはどうしようもない精神状態に陥ったのであろう。
腹を痛め、産み落としたわが子を“ポスト”に入れる瞬間の気持ちはいかばかりか。
恐らく悩みに悩み、心中も考え、精神疾患にもなったであろう。ちょうどやむなく自殺を選んでしまう人と同じように・・・。
赤ちゃんポストの設置は根本的な解決にはなりにくい。
つまり、命を救うことはあっても、放棄する母親の根絶には寄与しない。
では赤ちゃんポストに反対?否、そうとも言い切れない。救われている命があるのは厳然たる事実なのだ。
重要なのはこの社会問題を知り、少しでも考えることではなかろうか。
ふっと思ったが、カトリック教の一部では中絶を禁じている。それが遠因で慈恵病院が赤ちゃんポストを設置したのであろうか?そう勘繰ってしまうのは私だけではあるまい。
『Babyklappe こうのとりのゆりかご』
